【小説紹介】ブラック・ショーマンと覚醒する女たち(著作:東野圭吾)の見どころ紹介!

ブラック・ショーマンと覚醒する女たち 小説紹介
ブラック・ショーマンと覚醒する女たち

皆さんこんにちは!ぽんたくです。

本日は2024年1月30日に光文社より発売された、ブラック・ショーマンと覚醒する女たち(著作:東野圭吾)の概要と見どころを紹介します!

概要: 元マジシャンの叔父さんが大胆に謎を解決!前作とはテイストがことなるミステリー小説!

まずはじめに「ブラック・ショーマンと覚醒する女たち」は、前作「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」から始まった、東野圭吾さんがお送りする、元マジシャンの推理が繰り広げられる新たな新シリーズ、「ブラック・ショーマンシリーズ」の第2作目になります。

前作では30代前半の女性の主人公「神尾真世」の父親が突然殺人事件の被害者となってしまい、真世の叔父であり、アメリカでの公演経験のある元マジシャンの「神尾武史」が自力で謎を解こうと試みます。
武史は得意のトリックの技術を活かしながら、真世を巻き込んで犯人の謎に立ち向かっていきます。

作中では、くすっと笑ってしまうような武史と真世の漫才のような掛け合いや、武史の無茶に真世が振り回されるなど、親族が殺されたにも関わらずコミカルな文体で書かれたストーリーが個人的には好きでした。

さて、今作でもその親戚コンビの掛け合いを見ること出来るのですが、
前作との大きな違いは、5章構成で各章に題名がついている連作短編集のようになっています。

ある章では武史と真世はサブの位置づけで、それ以外の登場人物にスポットが当たって進行するストーリーもあります。
また、武史叔父さんのバーのマスターとしての新たな一面も見ることが出来ます。
よって、前作の良さも残しつつ、異なるテイストの要素もあるミステリー小説となっていると感じました。

次の項目からは、そんな本作の見所を2つピックアップして紹介していきます。

見どころ1、婚活に力を注ぐ女性「陣内美奈」の目的と結末。

今作の最初の章「トラップハンド」では、武史が経営するバーを舞台に、陣内美奈という20代後半ほどの女性が、マッチングサイトで出会った資産家を名乗る男性と共に来店し、その男性が本物の資産家かどうかを美奈が武史の協力を借りて品定めしている状況になります。

他の章に比べて、こちらの章のみ20数ページ程という少ないページ数で終わるため、陣内美奈についての謎が深まるパートでした。
その他の章ではその存在が薄れていくのですが、バーの常連として度々登場します。

また、一番最後の章の名前は「査定する女」という名前で、おそらく陣内美奈にフォーカスが当てられた章だと想像できます。

果たしてこの章で彼女の目的は明らかになるのでしょうか。注目して読んでみてください。

見どころ2、真世にマンションのリフォームを依頼した資産家の女性「上松和美」は何者!?

第二章「リノベの女」では、不動産会社に務める真世のもとにリフォームの依頼が届きます。
その依頼元は、夫から莫大な遺産を相続した資産家の女性「植松和美」です。

真世は彼女との取引を、武史のバーであるトラップハンドで進めていくのですが、ある日突然植松和美の兄と名乗る人物が現れ、そいつ(植松和美)は偽物だ!と訴えます。

その場では兄と名乗る人物を追い払うことが出来たのですが、彼女についての謎が深まってきたところで、武史と真世が植松和美についての調査を行います。

果たして植松和美とは一体何者なのでしょうか?
また、第四章でも「リノベの女2」として、再び植松和美についての章が設けられています。

この二章を通して、様々な展開に振り回されると思うので是非とも楽しんで読んでみてください。

最後に 伏線も幾つか残されており、次回作にも期待の「ブラック・ショーマン」シリーズ!!

さいごに、私は以前読んだ前作の「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」で主人公の真世を振り回す武史叔父さんとの掛け合いが好きだったので、こちらも購入しました。
今作でも、真世さんは武史おじさんにしっかりと振り回されていましたね。

【読んだ人向け】
武史叔父さんのマジックのシーンを、Youtubeなどで「オリーブの首飾り」を流しながら読んだ人は僕だけではない筈です(笑)

真世さんは前作よりも派手に武史叔父さん(やその他の登場人物)に巻き込まれてて、気の毒とは感じても、それでも何か微笑ましいものを感じましたね。

それから、前作で出た真世への謎のメールや、武史のマジシャン時代の謎の伏線(サムライ…)は回収されるのでしょうか。

次回作の発売を楽しみに待ちたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!
また次の記事も読んでいただけたら幸いです。

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