皆さんこんにちは!ぽんたくです。
今回は4月3日に幻冬舎文庫より発売された話題の長編ミステリ「白鳥とコウモリ(上)」(著作:東野圭吾)を紹介していきたいと思います。よろしくお願いします。
表紙
上巻の表紙を見ると、灰色の曇り空の下の手前には海が、橋を挟んでその奥には東京スカイツリーやその他のビルがぎゅうぎゅうに立ち並んでいます。
東京スカイツリーがかかれていることから、舞台は東京なのでしょうか?
全体的に灰色がかった空模様から、豪雨や雷雨といった、そんな良からぬことが起きそうな予感がしますね。
構成とあらすじ
本書は全333ページで構成されています。文庫本としては一般的な文量となっています。
あらすじ(公式より引用)
二〇一七年、東京竹芝で善良な弁護士、白石健介の遺体が発見された。
捜査線上に浮かんだ倉木達郎は、一九八四年に愛知で起きた金融業者殺害事件と繋がりがある人物だった。
そんな中、突然倉木が二つの事件の犯人と自供。事件は解決したと思えたが。
「あなたのお父さんは嘘をついています」。
被害者の娘と加害者の息子は、互いの父の言動に違和感を抱く。
主な登場人物
五代警部:白石健介弁護士殺人事件の捜査を担当している警部。部下の中町警部と行動を共にし、最初の容疑者である倉木達郎を逮捕することに成功する。
しかし、倉木逮捕に成功するも、その後の出来事から徐々に違和感を感じ始める。
中町警部:五代警部を上司に持つ若手警部。
倉木達郎:白石健介殺人事件の容疑者としてリストアップされた人物。事件までは息子の和真に会うためや、行きつけのお店である「あすなろ」に通うために定期的に上京していた。不可解な行動をしていたことから、取り調べで五代警部に詰められると突然罪を自白する。上巻時点ではまだまだ謎多き人物。
倉木和真:容疑者である倉木達郎の息子。年齢は27歳で大手企業で働いている。事件発生から身の回りの関係で苦労することになる。弁護士の堀部と共に裁判に臨むため準備をしている。しかし、謎多き父親について、そして事件の真相に迫るため独自に行動を起こし始める。
白石健介:事件の被害者となった弁護士。容疑者である倉木達郎とは野球のスタジアムで初めて会い、その日からお金を貸す仲ということになっている。職業柄恨みを持たれることが有るかもしれないとも思われつつ、未だ殺された理由については明らかになっていない。
白石美玲:白石健介の娘であり元CA。現在は父親の紹介先で働いている。父親殺害の事件概要を聞いた時、「父親はそんなことを言う人じゃない」と事件内容に否定的。容疑者の自白文書にも疑いをかけており、裁判では被害者参加制度を利用して、弁護士の佐久間梓と共に事件の真相に迫るため準備を進めている。また、自らも父親の真相について調べるため事件現場へと足を運んでいる。
浅羽洋子:飲食店「あすなろ」を営む70代の女性。夫は過去に殺人事件の冤罪で捕まり、勾留所で自殺している。警察嫌い。
浅羽織絵:浅羽洋子の娘で40代の女性。今は独身だが過去に結婚していて子供もおり、子供は父親の下で暮らしている。倉木達郎が織恵に異性として好意を持っていたのではないか?という五代の憶測があるがその様なことは全く無く、他の常連によると、逆に織恵の方が倉木達郎に好意を持っていたのではないか?という情報もある。
感想 まだまだ真相が見えない、下巻に期待大な1冊!
まず前半では、白石健介弁護士が殺害されてから最初の容疑者である倉木達郎が逮捕されるまでの流れが、文量の割に飽きのこない展開でとても面白かったです。
倉木達郎が捕まった後半からは、容疑者の息子である倉木和真と、被害者の娘である白石美玲、そして一度は倉木達郎を逮捕した五代警部がそれぞれの視点から疑問を抱き、少しずつ行動に移していくという展開に、進展がある度に次の章まで読みたくなってしまう中毒性を感じました。
最後の和真と美玲が地下鉄で会うというシーンは、展開がグッと進んだ感じがしてアツかったですね。
上巻を読んでみた今のところ、特に疑問に思ったのは以下の3つです。
1、白石弁護士は何故殺されたのか
2、倉木達郎は何故殺人を自白したのか
3、白石弁護士殺人事件の真犯人が誰なのか。
以上の3つですが、どれも全く読めませんでした。
しかし、「あすなろ」とその母娘は重要なポイントになってくるだろうと何となく思いました。
その他、「あすなろ」にやってきた謎の男や、織恵の息子についてもまだまだ謎があります。
彼らも物語のカギを握っているのか、下巻を読むのがとても楽しみです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次の記事も読んでいただければ幸いです。
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