今回は安達裕哉さんの著作「頭のいい人が話す前に考えていること」を紹介したいと思います。
はじめに
突然ですが、皆さんは周りの人から頭がいいと認められたいと思うことはありますでしょうか?私はあります。
その為にこれまで本を沢山読んだり、研修に積極的に参加するなどしてきました。
こうする事で良い成果も出て来たのですが、時には余計な知識を披露してしまったり、相手に対して偉そうにアドバイスをしてしまい、面倒臭がられるなんて事もしばしばありました。
本書はそんな自分を改めてくれるような、とても心に刺さる1冊でした。
全体的な構成、所感
本書は基礎編と実践編の2部構成になっています。
基礎編では、周りから頭の良い人だと思われるための基本的なスタンスが7つの黄金法則として収録されています。
応用編では基本編で紹介された7つの黄金法則を応用した実際の思考方法が紹介されています。
仕事だけでなく、プライベートにも応用できる考え方もあり、どれもとても参考になりました。
また、所々に問題が収録されており、この状況で自分ならどうするか?という問題等で自ら考えるきっかけを与えてくれたので、とても有意義な読書になりました。
次の項目では、本書の中から筆者が特に大事だと思った部分を3つ紹介していきます。
その1 この青の服と白の服、どっちがいいと思う?
まず初めに、恋人とのデート中に恋人から、「この青の服と白の服、どっちがいいと思う?」と聞かれた時、あなたはなんと答えるでしょうか?
私だったら正直に自分の好みを話してしまうかも知れません。しかし、それでは相手は納得しません。
最近のファッションの流行について語ったり、どっちも似合ってるよ!といった場合でも相手は納得しません。
それはどうしてか、相談に対してちゃんと考えて答えていないからです。
ではこの場合はどうすれば良いか、答えは相手に2つの服のどこで迷っているのかを具体的に聞くことです。そうすることにより、悩んでいるポイントが2人の間で整理されるため、最終的には納得のいく決定になるからです。
兎にも角にも、親身になって相談に乗ってあげる事が大事なんだという事を学びました。
その2 頭のいい人が難しいこともわかりやすく話せる理由
頭のいい人は、難しい話でもどうしてわかりやすく話せるのでしょうか?
それは、物事の本質を理解できているからです。
頭のいい人は、話し方ではなく、話す前の理解に時間を使います。
本質を理解していないと、いくら話し方を注意してもわかりやすく話すことが出来ません。
本書では、コンサルティングとは何か?や有名な商品のキャッチコピーを例に挙げて、話し方よりも本質を理解することの大切さが書かれています。
その3 質問をする時に相手にかかる言語化コストを考える
仕事などで困ったことがあった時、取り敢えず電話しようと思う人は一定数いるかと思います。
“取り敢えず電話しよう”、“取り敢えず相談しよう”と思うのは、メールをするのは面倒で、話したほうが早くて楽に相談することができるからです。
それは何故かというと、「言語化する」というコミュニケーションにおいて最も労力のかかるプロセスを電話を受ける側にも負担してくれるからです。
電話を受ける側は、自分の仕事を一旦止めて電話に出ます。そして、“取り敢えず電話する人”というのは話がまとまっていない場合が多いので、質問などによって話を深掘りする必要があります。
その時、電話を受ける側というのは多大な言語化のコストを支払わされます。
言語化のコストを相手に支払ってもらっている限り、頭のいい人として認められることはありません。
何も考えずに、「どうしたら良いですか?」と聞くのではなく、相談前に話をしっかりとまとめて、言語化のコストを自分から積極的に払う側に回ることで、相手に良い印象を与えることが出来ます。
さいごに
この本には頭のいい人が話をする時の考え方が詰まったとても参考になる本でした。
まだまだ他にも紹介したいことが沢山あるのですが、詳しくは是非とも本書を手に取って見ていただければと思います。
私の方はまずはバカに見える様な話し方を少しずつ減らし(笑)、引き続き読書を続けて、本書の考え方を活かして色々な所でアウトプットしていこうと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。また次の記事も読んでいただけたら嬉しいです。
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