皆さんこんにちは!ぽんたくです。
今回も2021年12月7日にダイヤモンド社より発売された、The Psychology of Money(著作:モーガン・ハウセル 訳:児島修)を紹介していきます。
前回の記事をまだ読んでいないという方は是非ともこちらも御覧ください!
今回(後半)も私が本書を読んで特に印象的だった部分を2つセレクトして紹介していこうと思います。
よろしくお願いいたします。
この世に無料のものはない
アメリカの主要株価指数であるS&P500はご存知でしょうか?
S&P500指数は過去50年間で119倍に増えたといいます。
ということは、この指数に投資してほったらかしておけば、何も考えなくても複利の力でお金を増やすことが簡単に感じると思います。
しかし、理論をいうだけなら簡単ですが、それを実践することは全く簡単ではありません。
私たちは暴落相場の中ではこのように考えることはとても難しいことだと思います。
利益を得るためには、それなりの代償が必要になってきます。
投資で言うならば、ボラティリティや恐怖、不確実性、後悔に耐えなくてはならないというのが代償になります。
このように「投資で成功するには代償が必要である」という認識がなければ、タダで何かを手に入れようという心理が働きます。これは万引きと同じ考えです。
例えば、皆さんが車が欲しくなったとします。新車の値段は3万ドルで、車を手に入れるためには3つの方法があります。
1,3万ドルを払って新車を購入する。
2,妥協して中古を探す。
3,盗む。
ほとんどのまともな人ならば3番の方法は避けると思います。
なぜならリターンに対するリスクがあまりにも高すぎるからです。
次に投資の場合を見てみましょう
1,代償を支払ってボラティリティを受け入れる。
2,利回りは少ないが安定した資産に投資する。
3,リターンは得てもボラティリティは避けようとする。
先程の車の例とは打って変わって、投資になると人々は3を選びたがります。
そのために、資産が値下がりする前に売り、安いうちに買うためのテクニックや戦術を駆使すると思います。
そうやってボラティリティを回避する人の多くは、万引き犯がいづれは捕まるように、株式市場の洗礼を受けることになるのです。
リスクを「リターンを得るための入場料」と考えよう
では人々は車や家、エンターテイメント体験などに代償を払うことは厭わないが、投資のリターンのための代償を払うことを嫌うのはなぜなのでしょうか?
それは投資で生じる代償が分かりにくいからです。
また、すぐに利益を享受できない場合が多いため、代償が自分がなにか間違えたことをしたことによる罰金だと感じてしまうのです。
ではどうすればよいか?
答えは「投資で生じる代償を入場料だと考える」です。
この認識が長期的に投資をするうえでとても重要な考えになります。
ディズニーランドでも園内に入るために1万ドル程の入場料がかかります。
この入場料を支払うことによって、日常では味わえない最高の体験がリターンとして得られると思います。
しかし、ディズニーランドでも雨は降るし、そこで友人や恋人と喧嘩をして最悪な思いをしてしまうかも知れません。このようなリスクも一定数存在するのです。
また、ディズニーランドに行くことは強制されていないため、もっと費用を抑えるため、代わりに近くの公園に行くということも選べるわけです。
投資もこれと同じで、入場料、代償、リターンをそれぞれ見極めて投資することが重要になります。
さいごに
本書はマネリテが高い人達の間では超有名な1冊で、私もずっと読みたいと思っていた本でした。
投資初心者にはもちろん、私のような投資に慣れてきて調子に乗りかけている人にも自戒の意味でとても有益だと思います!(笑)
また、若い人であればこれらのマインドを身につけておくと、将来きっと周りと大きな差がついていくだろうなと思いました。そんな素晴らしい本です。
最後までお読みいただきありがとうございました!
また次の記事も読んでいただけたら幸いです。
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