【書籍紹介】サイコロジー・オブ・マネー 経済的自由を目指す人必読の書!!(前半)

ビジネス書紹介

皆さんこんにちは!ぽんたくです。
今回は2021年12月7日にダイヤモンド社より発売された、The Psychology of Money(著作:モーガン・ハウセル 訳:児島修)を紹介していきます。
よろしくお願いいたします。

はじめに 本書はお金の見方に対して俯瞰的になれる本!

こちらの本は題名の通り、お金に関する行動について心理学的にアプローチされている本です。

実践的な方法が書かれたものではなく、あくまでお金と上手く付き合うためのマインドが得られるというものになっています。


冒頭では、破産した大金持ちの社長の事例と、パートの清掃員が800万ドルを貯めた事例から始まり、人々はどうして宝くじを買ってしまうのか?といったことや、自分の貯金額や稼ぎに満足できない人々、高級車に乗る人のパラドックス、悲観論は楽観論よりも賢く聞こえる等々、具体的な事例からマクロ的な特性について取り上げられており、とても興味深い内容となっています。

今回(前半)は私が本書を読んで特に印象的だった部分をつセレクトして紹介していこうと思います。

余談ですが、表紙に書かれている紙幣で表された脳みそのイラストが個人的に好きです(笑)。

1, テールイベントの絶大さについて

皆さん、テールイベントとはご存知でしょうか?

まずはじめにテールというのは、結果の分布の最後尾を表すものです。
その少数の事象が大部分に大きな影響を与えます。それがテールイベントです。

例えば美術品商は作品を仕入れ、それらを売ることでお金を儲けます。
優れた美術品商は一人の作家の作品を集中的に買うのではなく、めぼしい作品があればそれをひたすら根こそぎ購入します。

まんべんなく買うことで、購入した内の99%がハズレでほぼ無価値だったとしても、残りの1%でピカソのような作品があれば、それだけで今までの失敗を帳消しにする以上の儲けが出てきます。

ディズニーがアニメーション制作会社としての地位を確立するきっかけとなった作品「蒸気船ウィリー」が出てくる前も、倒産のリスクと戦いながらそれまで400本以上の作品を制作してきました。

このようにビジネス、金融の世界ではこういったテールイベントが結果を動かします。

他にも、大人気のコメディアンが大きなライブの前にネタがウケるのを確認するため、小さなクラブでのライブを沢山行っている話や、有名企業が一つの大ヒットサービスを生み出すまでに起きた様々な失敗が紹介されており、試行回数を増やすことの大切さを学びました

2,貯金の価値について(収入ーエゴ=貯蓄)

お金が貯まらない人の特徴の一つとして、見栄を張っているというのが挙げられます。
収入が高いのにお金が貯まらない人というのは、収入と同時にエゴが大きくなっているということも考えられます。

富を築いている人全てが高給取りというわけではありません。
貯金の能力はある程度自分でコントロールすることができます


貯蓄をしたければ支出を減らす。支出を減らしたければ欲望を減らす。欲望を減らしたければ他人の目を気にしない。
このように、お金の問題には心理学が大きく関わっています

また、私は元々貯金が好きな方で、大学生の頃から特に意味もなく貯金をしてきました。

そして、知人から時々こんな事を言われます。「そんなにお金を貯めて意味あるの?」と
私は当時、心の余裕を作るために貯金を頑張っていました。

本書では、車や家、老後といった目的のある貯金だけが全てではないと書かれています。

目的のない貯金をすれば、選択肢と柔軟性が手に入ります
少額の貯金をするたびに、誰かに所有されていた自分の未来を奪い返すようなイメージです。

貯金によって柔軟性が高くなれば、じっくりと転職活動が出来る。投資でチャンスが出てくるまで焦らずにじっと我慢することができ、いざチャンスが出てきたときに飛びつくことが出来る、といったメリットがあります。

さいごに 後半に続く

ここまで読んでみていかがだったでしょうか?

私は特にテールイベントの重要性について、今まであまり意識していなかったため、とても良い学びができたと感じています。
また、貯金や投資の方は、引き続き無理のない範囲でコツコツと続けていこうという励みになりました。

後半では、お金だけでなく日常生活でも役に立つようなトピックを紹介していきます。
こちらの記事も是非とも御覧ください。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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