皆さんこんにちは!ぽんたくです。
前回に引き続き、片野秀樹さんの書かれた「休養学」という本について紹介していきたいと思います。
今回はいよいよ具体的な休養の種類と実践方法について紹介していきます。
また、前半の記事を読んでいると今回の記事の内容に関してより納得できると思うので、先にこちらも是非とも御覧ください。
それでは参りましょう。
休養学における7つの休養モデル
では、私たちはどんなふうに休めばより疲れが取れて、活力が出てくるのか紹介します。
休養学には生理的休養、心理的休養、社会的休養の3つの休養タイプから更に休養の7つのタイプを定義しています。
生理的休養
1,休息タイプ
2,運動タイプ
3,栄養タイプ
心理的休養
4,親交タイプ
5,娯楽タイプ
6,造形・想像タイプ
社会的休養
7、転換タイプ
次のパートから詳しく解説していきます。
生理的休養とその休養タイプについて
生理的休養には休息タイプ、運動タイプ、栄養タイプの3つの休養タイプがあります。
以下で詳しく解説していきます。
1,休息タイプ(例:睡眠、仮眠、ソファーでゴロゴロ)
休息タイプというのは一般的な休みに近いイメージの休み方です。
活動を停止して、身体を動かさず、エネルギーを蓄えるというのもです。
中でも睡眠は休養の中で最も大切な部分になります。
しかし、これらのタイプには注意点が合って、「1日中テレビを観てゴロゴロする」ことや、「ソファーでずっと映画・動画を見続ける」「スマホをずっといじり続ける」といった休み方は活力を与えるという点では好ましくありません。
そうならないためにも、このタイプには自分で時間を決めて行うのが効果的で良いでしょう。
2,運動タイプ(例:ウォーキング、ランニング、ストレッチ、筋トレ、ヨガ等)
「活力」を付けるためには、自分に軽い負荷をかけることが必要だということを前半記事で紹介しました。運動タイプの休養はこの「活力」を付けるためにはもってこいの休養方法です。
運動をすることで血液の流れが良くなり、細胞の一つ一つに酸素と栄養を行き渡らせることが出来ます。
それによって老廃物の除去とリンパの流れが促進することから、疲労感の軽減にとても効果的です。
また、運動する時間は朝〜夕方までに行うことをおすすめします。
理由は夜になると副交感神経が優位になり、より深い睡眠が取れるようになるからです。
3,栄養タイプ(例:胃腸に優しい食事、ファステイング、白湯を飲む等)
疲労回復のためには食事も大きな影響を与えます。
というのも「単にバランスの良い食事をすれば良いんでしょ?」という単純な話ではありません。
休養学では、「食べないこと」や「食事の量を減らすこと」も重視します。
それは食べすぎないことが身体を休めることになると考えられるからです。
現代では基本的に食べるものに困るということは起こりません。
寧ろ逆にカロリーを取りすぎてしまうという危険性のほうが高いのです。
実際、満腹の状態だと仕事の効率は下がりますし、腹八分目の方が長生きするとも言われています。
なので「栄養を取る」という足し算の考えではなく、「栄養を取らない機会を作る」という引き算の考え方を持つことが現代において重要になります。
心理的休養とその休養タイプについて
心理的休養には親交タイプ、娯楽タイプ、造形・想像タイプの3種類があります。
以下で詳しく解説していきます。
1,親交タイプ(例:人とハグをする、ペットと触れ合う、自然を感じる、挨拶・雑談をする等)
親交タイプとは読んで字のごとく、人と交わることでストレスを解消し、活力を得るという休息方法になります。
友達と楽しく会話をしたり、恋人とハグをしたりスキンシップを取ったりすると疲れが取れるように感じると思います。
周りにスキンシップを取れる人がいないという人でも心配ありません。
犬や猫といったペットと触れ合うことでも親交の一種であり、ストレス解消に繋がります。
また、恋人や友人でなくても、近所の人や職場の人との挨拶や雑談といった言葉を交わすだけでも十分な親交の一種となります。
私の場合だと、テレワークでほとんど一人で黙々と仕事をしているため、1日1回ある社内会議の中での15分の雑談タイムだけでも気分がリフレッシュされます。
また、数ヶ月に1度開催される会社の懇親会で、久しぶりに会う同期社員と溜まりに溜まった話で盛り上がることで気分がスッキリし、疲れが取れることが実感できていると感じます。
2,娯楽タイプ(例:音楽・映画鑑賞、推し活、習い事、読書等)
娯楽タイプとは趣味嗜好を追求するという休み方です。
休日にいつもやっていること、またはやりたいことを想像してみてください。
そこで浮かんだものを主体的に行うことが娯楽タイプです。
例に挙げたものを行うというのはもちろんなのですが、
「爪を切る」「鼻歌を歌う」「炭酸飲料を飲む」といった何気ない行動でも、気分転換になるものはそれに含まれるのです。
本書でおすすめされているのは、ストレスが溜まっている際にこれを行うと気分転換が行えるという行動のリストを作成して実践することです。
その名を「ストレスコンピューティング」といいます。
リストの内容は例えば、「この曲を聞けば気分転換になるな」とか、「このジュースを飲んだらやる気が出てくるな」といったものを追加していきます。
是非とも時間のある時に、これらのリストをスマホなどのメモにリストアップしてみてください。
3,造形・想像タイプ(絵・詩の作成、日曜大工・DIY、瞑想)
造形・想像タイプは、絵を書くことや、作曲、日曜大工などの創作活動全般を指します。
1つのことに集中することで疲れを忘れることが出来るというものです。
創作活動といっても、形のある目に見えるものでなくても大丈夫です。
瞑想や空想といったものも造形・想像タイプの中に入ります。
昨今では瞑想の一種であるマインドフルネスが流行していますが、何も考えずに数十分じっとするのは初めは難易度が高いかも知れません。
「好きな人・事などについて妄想を膨らませる」といったことも十分な休養になります。
社会的休養とその休養タイプについて
社会的休養は「転換タイプ」の一つだけになります。
1,転換タイプ(例:洋服を着替える、部屋の模様替えをする、旅行に行く、買い物や外食をする等)
転換タイプとは、周りの環境を変えることでリフレッシュする休養モデルになります。
周りの環境を変えると言っても、必ずしも転職や引っ越しをするといった大掛かりなものでなくても大丈夫です。
本書では、外部環境を変化させることで気分をリフレッシュすると書かれていますが、その外部環境とは、自分の皮膚の外側全てが外部環境になります。
そのため、自分の部屋を掃除するだったり、模様替えをするといったことでも外部環境を変化させることになります。
もちろん、旅行や買物に行くのもとても効果的です。外食で新たなお店を開拓してみるのも良いかも知れません。
さいごに 7つのモデルを自分なりに組み合わせて実践しよう!
ここまで7つの休養モデルについては話してきました。
最後に、ここで紹介した7つのモデル全てを無理して完璧に実践する必要はありません。
あくまで私たちの目的は、疲労を回復し活力を得るということを忘れてはいけません。
おすすめは自分に合いそうな休養方法を2〜3個組み合わせて実践することです。
そうすることで疲労回復効果は2倍にも3倍にもなるといいます。
自分にあった休養方法を見つけるために、まずは7つのモデルを全て1回づつ行ってみるのも良いかも知れませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました!
また次の記事も読んでいただけたら幸いです。
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